JR西日本、15年ぶりの秋のダイヤ改正

令和3年(2021)10月2日、JR西日本のダイヤが改正されます。秋のダイヤ改正は、なんと15年ぶり。いつもならば、毎年3月に全国のJR全社一斉にダイヤ改正がされます。他のJR各社は今秋でのダイヤ改正はなく、JR西日本のみです。なぜでしょうか? JR西日本は、所有する山陽新幹線と京阪神の在来線で売上の9割を稼いで、残りの在来線の赤字を埋めている構造、本当は儲かるところだけで営業したいのでしょう。でも、利用客や国、行政とか通学の高校生とか…に配慮して、とりあえず来年3月のダイヤ改正の前に軽く様子を、というところでしょうか。

今週のダイヤ改正が織り込まれた時刻表が発売されました。ひとまず、読み込みましょうか。

では、また!

JR西日本 どこでもきっぷ など販売見合わせ ~コロナ感染拡大を受けて~

SLばんえつ物語 @磐越西線 JR東日本

今年のゴールデンウイークは、みなさんはお出掛けされているでしょうか。鉄道を利用して、飛行機を利用して、車を利用しての遠出の旅行、はたまたおもいっきりぐーたらにインドアに過ごす人もいるでしょうか。私は、JR西日本 どこでもきっぷで3日間鉄道を満喫しています! のはずでしたが…

令和3(2021年)4月9日にJR西日本から“JR西日本 どこでもきっぷ”の販売がアナウンスされました。JR西日本と智頭急行線が3日間乗り放題で22,000円。今回の目玉は、新幹線や特急も乗り放題という太っ腹企画券なんです。

が、しかし、4月12日に当面のあいだ販売を見合わせるとの発表がありました。新型コロナ感染拡大に伴う措置ということです。残念… この企画券に反応したすべてのみなさんは、十中八九で乗車計画の机上シミュレーションをしていたんじゃないでしょうか。もちろん私も、もう勘弁というくらいに乗りまくる予定でしたので。前回の記事も見てくださいね。JR西日本のお膝元の京阪神では、コロナ感染者が増加していましたし、結局は緊急事態宣言が発出されましたので、JR西日本としては賢明な判断だったかとは思います。もし北陸・山陰・山陽エリアで感染が広がってしまうと、JR西日本も非難されることは充分に考えられますので、苦渋の決断であったことは想像に容易いですね。どうせがらがらで列車を走らせるなら、少しでも販売して収入としたかったでしょう。お一人様の旅だといい気もしますが、今は国民みんなの踏ん張りどころですから。

JR西日本 乗り放題きっぷ 発売見合わせ プレスリリース

“当分の間、見合わせることとしました”

とJR西日本のプレスリリースではアナウンスされています。この先、新型コロナ感染拡大が落ち着いた時には販売再開してもらえたらいいですね。その時はしっかり乗って応援しましょう!

 2021年はニューノーマルな生活がこれからも続きますが、

では、また!

JR西日本 どこでもきっぷ ~新幹線も特急も3日間乗り放題!~

JR西日本 683系 特急 サンダーバード

前回は、2021年(令和3年)3月13日のJRダイヤ改正についてお話していましたら、あれこれ話が派生して、最終的には“JR西日本 どこでもきっぷ”のご紹介になってしまいました。悪い癖ですね、反省… 今回もまたまた派生してしまいますが、その“JR西日本 どこでもきっぷ”についてお話したいと思います。

2021年(令和3年) 4月16日から6月21日まで、“JR西日本 どこでもきっぷ”を販売すると、4月9日にJR西日本から発表されました。このきっぷ、すごくすごくすごいんです! JR西日本の全線と智頭急行線が乗り放題で、乗り降りが自由となっています。「そんなとくとくきっぷ、たまに発売されてるじゃないの。」と言うなかれ。今回の目玉は“新幹線・特急列車も乗り放題”なんです。おねだんは3日間有効でなんと22,000円! 一日当たりだと約7,500円なんですよ。「鉄道好きが世間とずれた熱量で語ってるよ」て感じで、ピンときてらっしゃらない方もちらほら… 毎年、春・夏・冬に発売される“青春18きっぷ”は5日分で12,050円、一日当たり約2,500円ですので、それに比べるとかなり見劣りしてしまいます。ですが、青春18きっぷは普通列車のみ有効ですから、新幹線や特急列車に乗ることが出来ません。新幹線や特急列車に乗車する場合は、“青春18きっぷ+特急券”ではなく“乗車券+特急券”を買わなければならないのです。JR西日本のエリア内限定とはいえ、新幹線の新大阪~博多はもちろん、一番東はなんと新潟の北陸新幹線・上越妙高、西は九州の対岸の山口・下関まで乗り放題なのは太っ腹のJR西日本ですね。



1日目:山陽新幹線
    新大阪~博多 3往復 (15時間乗車)
2日目:北陸本線・北陸新幹線
    大阪~金沢~上越妙高 1往復半 (11時間)
3日目:北陸新幹線・北陸本線・山陽新幹線
    上越妙高~金沢~新大阪~博多~新大阪 (9時間)

と夢を膨らませております。新大阪~博多は片道で14,750円、3往復で88,500円ですから、一日で元を取りまくりです。まさに“ドラえもんのどこでもきっぷ”ですね。このおひとりさま鉄道旅、コロナ禍ではよりよい選択かも知れません。言うまでもありませんが、もちろん感染防止対策は万全に。

JR西日本 ドラえもんの新しい鉄道様式 NEW MORMAL FOR TRAIN TRAVEL

GW明けから夏休みまではJRでは乗客の少ない閑散期、このきっぷの利用期間が6月30日までなのもうなずけます。コロナ感染拡大予防の一翼を担うのも鉄道会社の使命、地域交通や経済活動を支えるのも鉄道会社の使命、そして、民間営利企業として事業を存続させていくことも鉄道会社の使命。新型コロナによる業績悪化でJR西日本の苦肉の策といったところが、とてもつらいところではありますが… 

“NEW MORMAL FOR TRAIN TRAVEL”

では、また!

地方ローカル線の今後のあり方 ~10年後の未来が1年で~

JR西日本 207系

2021年(令和3年)3月13日、JR各社のダイヤ改正が行われました。前にも少しお話しましたが、明るい話題もちょっと暗い話題もありました。首都圏と京阪神の終電繰り上げがテレビのニュースでも取り上げられていましたが、各社のダイヤ改正の詳細を読んでいくと、実は“運行本数の見直し”や“運転区間の見直し”などがあちこちに記載されていたのです。日本の鉄道はどうなっていくんでしょうか。ちょっとだけ鉄道に詳しい一般人目線で考えてみたいと思います。

2020年はコロナという恐ろしい外敵によって、人々の移動が強烈に制限された一年でした。人が動いてなんぼという鉄道業界においては、これまでにないくらいの影響を被り、2021年3月決算ではJR・私鉄各社共に大幅な赤字となる予想です。JR東日本で4,500億円、JR西日本で2,400億円の赤字、そりゃ、旅客収入がざっくり半分になったんですから、自助努力でなんとかなるレベルでもありませんね。このコロナ流行による落ち込みは長期化しそうで、JR東日本の社長は今年度(2021年・令和3年)の鉄道営業収入は「コロナ前の8割強程度」、JR西日本も“秋のダイヤ改正”に言及するなど、利益回復は相当厳しいようです。

「10年後の未来が1年で来た状況であり、一過性ではない行動変容が拡大しつつある。」

JR西日本の社長が今年2月の記者会見でこう発言しました。どういうことでしょうか? JR西日本は、山陽新幹線と京阪神エリアの在来線で9割以上稼ぎまくり、残りの地方ローカル線のすべての赤字を穴埋めする、という収益構造です。その稼ぎ頭の新幹線と京阪神で乗客が半減となれば、ジリ貧経営なのは素人でもわかりますね。JR東日本も首都圏と新幹線で、JR東海も東海道新幹線で、それぞれ赤字のローカル線を維持していますから同じようなもの。

「これまで内部補助によって成り立ってきたローカル線の今後のあり方について、課題提起をスピードアップする」

JR西日本の社長はこうも発言しました。これから続く人口減少に先に、いつか近い未来に迎えようとしていた状況が、一気にやってきてしまいました。乗客がほとんどいないローカル線を、廃止を含めて地元と議論を進めていきたいのが本音ではないでしょうか。とは言え、鉄道は社会の基幹となる交通インフラ、されど民間の営利企業… JRも自治体もそして住民も、これからの地域交通について先送りせず考えていく必要があるかもしれませんね。

JR西日本 どこでもきっぷ (とくとくきっぷ)

今春、JR西日本から“JR西日本 どこでもきっぷ”が発売されます。JR西日本エリア内の新幹線や特急などが乗り放題! “週末のみ”“2人から”などの制約はなし、GWも使えちゃいます! 鉄道を満喫、そして、鉄道を応援、私も乗りまくる予定ですよ! もちろんコロナ感染対策は万全に…

では、また!

踏切の高速通過

みなさん、こんにちは。

今日はまったく真面目な話ではないんですが、好きな鉄道スポットってありますか?
わたしは、踏切の高速通過がすごくテンションがあがります! なんの気なしに列車が通り過ぎるのを待っているのを装っていますが、心の中では叫び声をあげて喜んでいますよ。踏切に引っかかりたいくらいです(笑) 例えば、こんな踏切とか。カーブを疾走してくる快速電車、最高ですね!

(写真:JR西日本 225系 関空快速 紀州路快速 @阪和線)

今日はこの写真と共にこの喜びをお伝えしたかったのでした…

では、また!