周遊きっぷの旅(札幌・道南ゾーン編)② ~ゾーン その1~

前回は周遊きっぷの旅~ゆき~のお話でした。大阪から東京、そして八戸から青森へ、札幌・道南ゾーンの入口駅“青森駅”に到着しました。では、ゾーンのはじまりはじまり。

(写真:JR北海道 789系 スーパー白鳥 ・ 周遊きっぷ ゾーン券 海底見学整理券)

朝7時のはやてに乗って北を目指し、お昼前の11時過ぎに青森駅に到着しました。本当は深酒してホテルを10時にチェックアウト…というのが常な私にとっては、こんなに早くに来るだけの理由があったのです。すばり、青函トンネルの海底駅見学ツアーです! 本州と北海道の海底を結ぶ青函トンネルは、約55㎞の長大海底トンネル。中年以上の方は、洞爺丸事故から30年間をトンネル建設に掛けた高倉健主演の“海峡”をご存知かもしれません。そして、この当時、北海道新幹線の建設のため、近々見学ツアーが終了してしまうという噂をキャッチしていましたので、もう今しかないということで予約したのです。ちなみに、この見学ツアーの予約はみどりの窓口で可能でした。係員さんが慣れた手つきでマルス端末を操作して予約完了、それが写真の整理券です。そこには「出発は函館12:53発のS白鳥24号にご乗車ください」と書かれています。この“S”は“スーパー”のことで、当時、青函トンネルを走っていたのは“白鳥”と“スーパー白鳥”の2種類。違いはとても簡単で、“白鳥”はJR東日本の国鉄時代の485系を改造した車両、“スーパー白鳥”はJR北海道が開発した789系車両。性能も異なり、確かスーパー白鳥の方が所要時間が短かったと記憶しています。違っていたら、教えてくださいね。とにかく、函館12:53発のスーパー白鳥に乗らなければなりませんが、11時過ぎの時点でまだ青森駅。今なら新青森~新函館北斗は約1時間で結ばれていますが、当時は在来線で約2時間でしたので間に合いません。そこは織り込み済みで、北海道側の青函トンネル手前の停車駅“木古内駅”で乗車する計画でした。少しの連絡で白鳥に乗り、木古内駅を目指します。車内の電光掲示板には、「青函トンネルまであと4本」とかそんな感じの表示がされていた記憶があります。青函トンネルの前に何本か普通のトンネルがあるので、JRの粋なサービスですね。約1時間程度でしょうか、木古内駅に到着。まだ北海道新幹線の木古内駅の工事も始まっておらず、そして、すでに廃線になった江差線もまだ健在でしたので、今は全く違う風景なんでしょうか。

[2日目]
青森 11時過ぎ
 ↓特急 白鳥
木古内 12時半くらい

次回は、いよいよ今回のメインイベント“海底駅見学ツアー”の様子をお伝えします。お楽しみに。

では、また!

踏切の高速通過

みなさん、こんにちは。

今日はまったく真面目な話ではないんですが、好きな鉄道スポットってありますか?
わたしは、踏切の高速通過がすごくテンションがあがります! なんの気なしに列車が通り過ぎるのを待っているのを装っていますが、心の中では叫び声をあげて喜んでいますよ。踏切に引っかかりたいくらいです(笑) 例えば、こんな踏切とか。カーブを疾走してくる快速電車、最高ですね!

(写真:JR西日本 225系 関空快速 紀州路快速 @阪和線)

今日はこの写真と共にこの喜びをお伝えしたかったのでした…

では、また!

周遊きっぷの旅(札幌・道南ゾーン編)① ~ゆき~

前回に触れた“周遊きっぷ”、もう販売は終了してしまいましたが、私が周遊きっぷをどのように活用して鉄道を満喫したのか、その旅を思い出しながらお話したいと思います。

“北海道ゾーン”を利用した旅程を思い出していると、「あれ? 日本海側を通ってあれに乗ったけど、あれにも乗った気がする…」と頭の中が混乱。取り溜めていた乗車券類をあさっていると謎が解決、2回利用していたのでした。1回目は札幌から北海道の南側のエリア“札幌・道南ゾーン”、2回目は北海道内全線の“北海道ゾーン”を利用していたんですね。1回目の“札幌・道南ゾーン”では満足できなかったのでしょうね。 1回目の乗車券類が見つかりましたので、はっきりと記憶が蘇ってきました。では、スタートしますので、一緒に乗車している気持ちでお楽しみください!

スタートは大阪から。“ゆき”の乗車券は
「大阪市内→青森」
経由地には、
「東海・浜松・新幹線・三島・東海・東京・新幹線・八戸・東北」
と書かれています。新大阪から東京は東海道新幹線で、上野から八戸へは東北新幹線で、八戸から青森までは在来線の東北本線で、ゾーン入口の駅となる青森駅まで向かう単純なルートですね。この時は東京で用事があったのでスーツだったはずなのですが、そのあとの旅程はそのままの格好だったのか覚えていません。普通サイズのビジネスバッグだけだった気がしますが、着替えたんでしょうか? そこのところは、みなさんにはあまり関係なかったですね。乗車券には「19.-9.27」と記載されていて、2019年…ではなく平成19年なので2007年ですね。この当時、東北新幹線は八戸駅までしか延伸されておらず、新青森駅まで延伸されるのはその3年後、新函館北斗駅へはさらにその6年後、この10年で一気に延伸された感覚ですね。そして、東北・北海道新幹線の最速達列車の“はやぶさ”は存在せず、E2系車両で運転する“はやて”が最速達でした。現在のE5系による時速320㎞ではなく、まだ時速275㎞で運転していました。八戸駅では在来線の東北本線と接続しており、連絡通路を渡って在来線へ、“特急つがる”と接続していました。東北新幹線の八戸から新青森へ延伸の際に廃止されたようです。はやての到着に合わせて、到着10分後くらいで出発していたかと思います。このようなスケジュールだったかと思いますが、自由席特急券には列車情報が印刷されていませんので、ざっくりでご容赦ください。


[1日目]
新大阪
 ↓東海道新幹線 のぞみ
東京

[2日目]
上野 7:02
 ↓東北新幹線 はやて
八戸 10:03
   10:15くらい
 ↓東北本線 特急つがる
青森 11時過ぎ


次回は、“札幌・道南ゾーン”の乗り放題のお話です。

では、また!

「周遊きっぷ」をご存知ですか? ~周遊きっぷの旅~

今回は真面目なお話ではなく、2013年(平成25年)までJRグループから発売されていた「周遊きっぷ」について、私の体験を交えてお話をしたいと思います。私がどれだけ鉄道が好きかおわかりいただけるかもとも思います。

みなさんは「周遊きっぷ」という乗車券をご存知でしょうか? 残念ながら2013年(平成25年)に販売を停止してしまった、JRグループが発売していた特別企画乗車券の商品名です。色々と決まりはあるんですが、簡単に言うと「ゆき」「ゾーン」「かえり」をセットで購入するというものです。日本各地、当時は10ほどのゾーンが設定されていたかと思います。そのゾーン内は特急も含めてJR線乗り放題、行きと帰りは好きな経路を決められて2割引で購入できるきっぷです。例えば、大阪から東京ゾーンまで新幹線で行って、帰りは上越線から日本海側に出て、北陸本線経由で大阪まで帰ってくる、という感じです。もちろん、東京ゾーン内は特急も快速もなにからなにまで乗り放題ですし、“東京”とはいいながら、北は東北本線の埼玉県大宮あたりから東は千葉県の成田、西は中央線の高尾、南は東海道線の大船、といった具合です。まだ周遊きっぷがあった頃は、よく利用して鉄道満喫の旅をしていたもんです。なんと言っても乗り放題だからお得感がすごい! 特急も躊躇なく乗れてワープ出来ますしね。北海道内乗り放題の“北海道ゾーン”は5日間で20,000円、九州内乗り放題の“九州ゾーン”は14,000円で同じく5日間の料金です。もちろん何度か利用した “北海道ゾーン”と“九州ゾーン”、その鉄道乗り放題の旅をどんな経路でどこに行ったか、これからお話していきたいと思います。鉄道は日々の通勤・通学程度…という方には「ふーん、なにが楽しいの? 観光はしなくて満足ですか?」と冷たい視線が突き刺さってきそうですが、この気持ちを100人に1人くらいはわかってくれるはず!と信じて書きたいと思います。では、まずは“北海道ゾーン”から。まだ新幹線が津軽海峡を渡る何年も前ですから、なくなってしまっている列車もあるかもしれませんが、出来る限りどんな列車だったかも説明させてもらいますね。

話がとても長くなりそうなので、次回、その旅の全貌をお話していきたいと思います。長編になる予感が…

では、また!