2025年6月の日本のイベント
2025年6月の日本のイベント

Photo by Tom Swinnen on Pexels.com
2025年6月、日本全国の注目イベント総まとめ!梅雨を吹き飛ばす楽しみを見つけよう!
2025年の6月が近づいてきました。日本では梅雨入りし、しっとりとした空気に包まれる季節ですが、この時期ならではの魅力的なイベントが全国各地で開催されます。雨の日は美しい紫陽花に心を癒され、晴れ間には活気あふれるお祭りや初夏の味覚を楽しむ。そんなメリハリのある楽しみ方ができるのが6月の魅力です。
この記事では、2025年6月に日本全国で開催が予定されている、または例年開催されている注目のイベントをピックアップしてご紹介します。北は北海道から南は沖縄まで、伝統的なお祭り、美しい花々の祭典、アートやグルメイベントなど、多岐にわたる情報をまとめました。梅雨の時期だからと家にこもらず、ぜひこの記事を参考に、お出かけの計画を立ててみませんか?
※ご注意: 多くのイベントは2024年現在の情報や例年の開催実績に基づいています。開催日時や内容は変更される可能性がありますので、お出かけ前には必ず各イベントの公式サイトで最新情報をご確認ください。
【北海道エリア】初夏の訪れと熱気あふれる祭り
梅雨のない北海道では、6月は爽やかな初夏の陽気が心地よい季節。広大な大地で繰り広げられるダイナミックなイベントが魅力です。
YOSAKOIソーラン祭り(札幌市)
- 例年の開催時期: 6月上旬
- 会場: 大通公園、札幌市内各所
- 概要: 今や札幌の初夏の風物詩として全国的に知られる「YOSAKOIソーラン祭り」。高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節が融合した、エネルギッシュで独創的な踊りが繰り広げられます。色とりどりの衣装を身にまとった踊り子たちが、鳴子を手に街中を舞台に舞い踊る姿は圧巻です。大通公園のメインステージを中心に、札幌市内の各所で演舞が行われ、街全体が熱気に包まれます。飛び入り参加可能な会場もあり、観るだけでなく参加する楽しみも。
- 見どころ: 迫力ある演舞はもちろん、各チームの個性あふれる衣装や地方車(じかたしゃ)のデザインも見逃せません。最終日に行われるファイナルコンテストは、最高潮の盛り上がりを見せます。また、期間中は北海道グルメを楽しめる屋台も多数出店します。
- アクセス: JR札幌駅から地下鉄または徒歩で大通公園へ。
その他北海道の6月
- 富良野・美瑛: ラベンダーの見頃には少し早いですが、早咲きの品種が咲き始め、雄大な景色と共に他の花々も楽しめます。ドライブやサイクリングに最適な季節です。
- 道東: 釧路湿原や知床など、手つかずの自然を満喫できるシーズン。新緑が美しく、野生動物との出会いも期待できます。
【東北エリア】伝統と自然美に触れる旅
東北地方も梅雨の季節を迎えますが、歴史ある祭りや、雨に濡れて一層美しさを増す花々が訪れる人々を魅了します。
チャグチャグ馬コ(岩手県滝沢市・盛岡市)
- 例年の開催時期: 6月第2土曜日
- コース: 滝沢市・鬼越蒼前神社 ~ 盛岡市・盛岡八幡宮
- 概要: 色鮮やかな装束とたくさんの鈴を身につけた約100頭の馬が、子供たちを乗せて約15kmの道のりを練り歩く、国の無形民俗文化財にも指定されている伝統行事です。「チャグチャグ」という鈴の音からこの名がつきました。馬の健康と五穀豊穣を祈願する行事で、沿道からは多くの声援が送られます。馬たちの優雅な歩みと、華やかな装飾、そして鈴の音が織りなす風景は、まるで絵巻物のようです。
- 見どころ: 鬼越蒼前神社での出発前の装束付けや祈祷の様子、盛岡市内を練り歩く行列の華やかさ。休憩地点では馬と間近で触れ合える機会もあります。
- アクセス: スタート地点の鬼越蒼前神社へは、盛岡駅からバス利用が一般的。ゴール地点の盛岡八幡宮は盛岡駅からバスまたはタクシー。
東北のあじさい名所
- 松島(宮城県): 日本三景・松島の円通院では、約3500株の紫陽花が咲き誇ります。特に「三慧殿」周辺の紫陽花は趣があります。
- 雲昌寺(秋田県男鹿市): 「あじさい寺」として有名。青一色に染まる紫陽花の絨毯と、日本海を望む絶景のコントラストは息をのむ美しさです。見頃の時期には多くの観光客で賑わいます。
【関東エリア】都会の賑わいと古都の風情
首都圏を抱える関東エリアでは、最新のイベントから歴史ある街並みでの花観賞まで、多様な楽しみ方ができます。
あじさい祭り(鎌倉、箱根など)
- 例年の見頃: 6月上旬~7月上旬
- 概要: 6月の関東といえば、やはり紫陽花。特に鎌倉や箱根は全国的にも有名な紫陽花の名所です。
- 鎌倉:
- 明月院(あじさい寺): 境内を埋め尽くす「明月院ブルー」と呼ばれるヒメアジサイは必見。しっとりとした雰囲気の中で、青のグラデーションを楽しめます。
- 長谷寺: 境内の斜面に約40種2500株以上の紫陽花が咲く「あじさい路」からは、由比ヶ浜の海を一望できます。色とりどりの紫陽花が楽しめます。
- 成就院: 参道の両脇に咲く紫陽花と、その向こうに見える由比ヶ浜の景色が美しい。
- 箱根:
- 箱根登山鉄道沿線: 「あじさい電車」の愛称で親しまれ、車窓から間近に咲く紫陽花を楽しめます。夜にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気に。
- 箱根ガラスの森美術館: 手入れの行き届いた庭園に咲く紫陽花と、ガラスのアート作品のコラボレーションが楽しめます。
- 大涌谷周辺: 標高が高いため、見頃がやや遅め。
- 鎌倉:
横浜開港祭(横浜市)
- 例年の開催時期: 6月上旬(主に6月2日の開港記念日前後)
- 会場: 横浜港臨港パーク及びみなとみらい21地区周辺
- 概要: 横浜港の開港を祝い、港に感謝する市民祭。ステージイベント、海上でのパフォーマンス、グルメブース、そしてフィナーレを飾る花火「ビームスペクタクルinハーバー」など、多彩な催しが行われます。横浜の美しい夜景と花火のコラボレーションは格別です。
- 見どころ: 最新技術を駆使した光と音と花火のショー、官公庁艇や民間船舶によるパレード、市民参加型のステージなど。家族連れでもカップルでも楽しめます。
- アクセス: みなとみらい線「みなとみらい駅」または「馬車道駅」、JR・市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩。
東京のイベント
6月の東京では、美術館や博物館での特別展、音楽フェス、フードイベントなどが多数開催される可能性があります。梅雨の時期でも快適に楽しめる屋内イベントも豊富です。
- 美術館・博物館: 上野、六本木、丸の内などの主要な美術館・博物館では、話題の展覧会が開催されていることが多いです。雨の日のお出かけに最適。
- 商業施設: 各地の大型商業施設では、季節に合わせたイベントやセールが開催されます。
- 花菖蒲まつり: 明治神宮御苑や堀切菖蒲園など、都内各所で花菖蒲が見頃を迎えます。江戸情緒を感じさせる風景を楽しめます。
【中部エリア】歴史と大自然を体感
中部エリアでは、加賀百万石の歴史を感じる祭りや、風光明媚な自然の中で咲く花々が楽しめます。
百万石まつり(金沢市)
- 例年の開催時期: 6月上旬(第1金曜日からの3日間)
- 会場: 金沢城公園、兼六園、市内中心部など
- 概要: 加賀藩祖・前田利家公の金沢城入場を偲び、金沢市が総力を挙げて行う最大の祭り。「百万石行列」が祭りのハイライトで、利家公やお松の方に扮した俳優や市民が、豪華絢爛な時代衣装を身にまとい、市内を練り歩きます。武者行列や獅子舞、加賀とび行列などが続き、沿道は多くの観客で埋め尽くされます。
- 見どころ: 勇壮な百万石行列はもちろん、夜には金沢城公園や兼六園でライトアップや薪能などの催しも行われ、幻想的な雰囲気を楽しめます。茶会や郷土芸能の披露など、加賀百万石の文化に触れる様々なイベントが開催されます。
- アクセス: JR金沢駅からバスまたは徒歩で市内中心部へ。
中部のあじさい・花菖蒲名所
- 下田公園(静岡県下田市): 約15万株300万輪の紫陽花が咲き誇る、日本有数の規模を誇るあじさいの名所。小高い丘にある公園からは下田港を一望でき、絶景です。
- 形原温泉あじさいの里(愛知県蒲郡市): 約5万株の紫陽花が咲き、夜間はライトアップも実施。温泉と合わせて楽しむのもおすすめです。
- 加茂荘花鳥園(静岡県掛川市): 多種多様な花菖蒲や紫陽花が咲き誇る庭園。特に花菖蒲コレクションは有名です。
立山黒部アルペンルート(富山県・長野県)
- 6月はまだ「雪の大谷」を見ることができる可能性があります(例年6月下旬まで)。標高2450mの室堂平で、高さ十数メートルにもなる雪の壁の間を歩く体験は圧巻です。ただし、シーズン終盤なので、最新の状況を確認してください。新緑と残雪のコントラストも美しい季節です。
【近畿エリア】古都の情緒と食の楽しみ
歴史的な建造物が多く残る近畿エリア。雨に濡れた古都の風景は格別な趣があり、また、食い倒れの街・大阪ではグルメイベントも期待できます。
京都の6月:あじさいと川床
- 三室戸寺(京都府宇治市): 「あじさい寺」として関西で名高く、約50種1万株の西洋アジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイなどが杉木立の間に咲き誇ります。ハート型の紫陽花を見つけると恋が叶うという噂も。
- 善峯寺(京都市西京区): 広大な境内には約8000株の紫陽花が咲き、京都市街を一望できる景色と共に楽しめます。
- 藤森神社(京都市伏見区): 紫陽花苑があり、多くの品種の紫陽花が見られます。菖蒲の節句発祥の地としても知られ、花菖蒲も美しい。
- 貴船の川床: 京都の夏の風物詩「川床」が貴船で始まります。川のせせらぎを聞きながら、涼やかな空間で京料理を味わうのは格別な体験です。梅雨の晴れ間に訪れるのがおすすめ。
大阪のイベント
- 食に関するイベント: 食い倒れの街・大阪では、デパートの催事やフードフェスティバルなどが期待できます。最新情報をチェックしましょう。
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ): 季節ごとのイベントが開催されていることが多いです。梅雨でも楽しめるアトラクションも多数。
神戸まつり(神戸市)
- メインフェスティバルは例年5月に開催されますが、各区のまつりなど、関連イベントが6月に行われることもあります。神戸らしい国際色豊かなパレードやステージが楽しめます。
【中国・四国エリア】伝統の祭りと瀬戸内の風景
中国・四国地方では、古くから続く伝統的な祭りや、瀬戸内海を望む美しい自然景観が魅力です。
とうかさん大祭(広島市)
- 例年の開催時期: 6月第1金曜日からの3日間
- 会場: 広島市中区・圓隆寺および中央通り一帯
- 概要: 広島の夏の訪れを告げる祭りとして親しまれ、「ゆかたの着始め祭り」としても有名です。期間中は多くの人が浴衣姿で街に繰り出し、中央通りは歩行者天国となって露店が立ち並びます。圓隆寺に祀られる「とうかさん(稲荷大明神)」へのお参りも欠かせません。
- 見どころ: 色とりどりの浴衣姿の人々で賑わう街の雰囲気。中央通りにずらりと並ぶ露店巡りも楽しみの一つです。圓隆寺での参拝や、特設ステージでのイベントなども行われます。
- アクセス: 広島電鉄「八丁堀」電停下車すぐ。
四国のあじさい名所
- 大川原高原(徳島県名東郡佐那河内村): 標高約1000mの高原に約3万本の紫陽花が咲き誇ります。風力発電の風車と紫陽花のコントラストが美しい。涼しい気候の中で、ゆっくりと観賞できます。
- 新宮あじさいの里(愛媛県四国中央市): 約2万株の紫陽花が山の斜面を彩ります。あじさい祭り期間中はモノレールも運行され、楽に散策できます。
【九州・沖縄エリア】熱気ある祭りの準備と南国の花々
九州では夏本番を前に祭りの準備が進み、沖縄では梅雨明けと共に本格的な夏が始まります。
博多祇園山笠(福岡市)
- 開催時期: 7月1日~15日(6月は準備期間)
- 概要: 700年以上の歴史を持つ博多の夏の祭り。本番は7月ですが、6月になると街のあちこちで「飾り山笠」が公開され始め、祭りの雰囲気が高まってきます。「流舁き」などの関連行事が始まることもあり、本番前の独特の熱気を感じることができます。
- 見どころ(6月): 各地に建てられる豪華絢爛な「飾り山笠」の見学。博多人形師が腕を振るった美しい人形や飾りは一見の価値あり。祭りに向けて準備を進める男たちの姿も垣間見えます。
ハウステンボス あじさい祭り(長崎県佐世保市)
- 例年の開催時期: 6月上旬~7月上旬
- 会場: ハウステンボス内 アジサイロード、アムステルダム広場など
- 概要: 日本最多級の品種数を誇るあじさい祭りが開催されます。宮殿へと続く道沿いに咲き誇る「アジサイロード」や、珍しい品種を集めたマーケット、夜のライトアップなど、ヨーロッパの街並みの中で多彩な紫陽花を楽しめます。
- 見どころ: 多種多様な品種の紫陽花が一堂に会する様子。写真映えするスポットも多数。夜のライトアップはロマンチックな雰囲気です。
沖縄の6月
- 梅雨明け: 例年、6月下旬には梅雨明けを迎え、本格的な夏が到来します。青い空とエメラルドグリーンの海が最も美しい季節の始まりです。
- ハーリー(海神祭): 旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)を中心に、沖縄各地の漁港で航海の安全と豊漁を祈願する「ハーリー」が開催されます。爬竜船(はりゅうせん)と呼ばれる伝統的な船で競漕が行われ、熱気あふれる応援合戦が繰り広げられます。糸満ハーレーなどが有名です。
イベント参加のTips:梅雨時期を快適に楽しむために
6月のイベントを楽しむためには、梅雨特有の気候への対策が重要です。
- 雨具の準備: 折りたたみ傘はもちろん、両手が空くレインコートやポンチョがあると便利です。特に屋外のイベントや散策では重宝します。防水性のある靴や、替えの靴下もあると安心です。
- 服装: 湿気が多く蒸し暑い日もあれば、雨で肌寒く感じる日もあります。脱ぎ着しやすい服装で体温調節ができるようにしましょう。速乾性のある素材の服もおすすめです。
- 交通機関・宿泊: 人気のイベントや週末は、交通機関や周辺の宿泊施設が混雑します。早めの予約を心がけましょう。公共交通機関の遅延なども考慮し、時間に余裕を持った計画を。
- 最新情報の確認: 天候やその他の理由で、イベントの日程や内容が変更・中止になる場合があります。必ず出かける直前に、公式サイトやSNSなどで最新情報を確認してください。
- 熱中症対策: 梅雨の晴れ間は急に気温が上がり、湿度も高いため熱中症になりやすいです。こまめな水分補給、帽子や日傘の使用、適度な休憩を忘れずに。
- 虫よけ対策: 緑の多い場所では虫刺されにも注意が必要です。虫よけスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。
まとめ
2025年6月は、梅雨の季節でありながらも、日本全国で心躍るような多様なイベントが開催されます。雨に濡れて一層美しさを増す紫陽花や花菖蒲を愛でるもよし、地域に根ざした伝統的な祭りの熱気に触れるもよし、屋内施設でアートやグルメに浸るもよし。
天候に左右されやすい時期ではありますが、事前の準備と情報収集をしっかり行えば、きっと素晴らしい体験ができるはずです。この記事を参考に、あなただけの特別な6月の思い出作りに出かけてみませんか?
どうぞ、素敵な2025年6月をお過ごしください!