2024年11月23日

世界に誇れる日本の鉄道① ~日本の遅延は海外の定刻!?〜

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著者は「世界に誇れる日本の鉄道」について意見を述べ、日本の鉄道が定時運行能力で他国と比較して優れている点を強調しています。特に新幹線が時刻表を15秒単位で管理していることや、フランスと比較した場合の違いについて言及し、今後も鉄道の素晴らしさを紹介する予定です。

white electric train

Photo by David Dibert on Pexels.com

これから“世界に誇れる日本の鉄道”について書き連ねていきたいと思っています。鉄道を愛して三十余年、世間に広く鉄道への理解を深めてもらうために、好きなことをどんどんと書いていきたいと思います。“鉄道おたく”ではなく“鉄道関係者”というスタンスに近いかと思います(これについては、また別の回で詳しく…) では、温かい目で見てやってくださいね!

では、今回のテーマは“世界に誇れる日本の鉄道”。細かいマニアックな内容は改めてにして、まずは当たり前のよう生活に溶け込んでいる“鉄道”をテーマに軽く話していきたいと思います。

昭和38年(1963年)7月、日本で初めての高速道路“名神高速道路”が開通しました。東京オリンピックの一年前、“三丁目の夕日”の頃、まだまだ日本は発展途上国、これから世界第二位の経済大国へ登り始めていく頃ですね。まだ自家用車が普及していなかったこの頃は、旅客の鉄道のシェアは圧倒的! ですが、その後、自家用車の普及で鉄道のシェアは下がり続けて、ここ30年は30%あたりを行ったり来たり… やっぱり鉄道は衰退しちゃったんですね… と思うかもしれませんが、旅客人員は順調に増え続けていますし、シェアも横ばいをキープしています。ということで、海外の鉄道と比較してどうすごいか?ということを紹介したいと思います。

“遅れ”に対する考え方
みなさんは、駅の構内放送で「5分遅れ」と聞いたら、どう感じるでしょう? 「それくらいならゆっくり待つよ」という方もいるかもしれませんし、「5分も遅れてるのか!」といらいらしてしまう方もいるかもしれません。これが10分なら、さすがに多くの人が気になるんじゃないでしょうか。でも、ほとんどの列車は定刻通り・時刻表通りにやってきて、出発していきます。
しかし、フランス国鉄が世界に誇る“TGV”(フランス版新幹線って言われてるものですね)、なんと「15分以上」ではじめて“遅れ”として扱われます。なので、さきほどの「5分」や「10分」は遅れではないんですね。では、日本の新幹線はどうでしょう? みなさんが目にする時刻表は「12:14」のように1分刻みですね。でも、驚くことなかれ、運転士さんは「15秒単位」の時刻表をもとに運転しています。鉄道会社によりますが、「10秒単位」で決まっているところもあります。「12:14:15」というように。「12:14:30」だと“遅れ”。運転士さんたちのご苦労がよくわかりますね。私にはムリかな…
日本の鉄道が初めて開通したのが1872年、鉄道が発明されたイギリスから輸入されました。それから約150年、進化を続けた日本の鉄道は“運行システム”を昇華させ、人々の生活と国の発展を支えてきました。先進国のヨーロッパでも、日本並みの定刻運行は不可能なようで、数時間の遅れや運行打切りもよくあるとか。日本人はちゃんとし過ぎているんでしょうね。しかし、この“定刻”で運行することされていることこそが、日本で鉄道がシェアを落とさない理由の一つなのかもしれません。

今回は、日本の鉄道のすごさを“遅れ”の観点からお話しました。次回は“輸送人員”“鉄道事業”の角度からもお話したいと思います。

では、また!

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