世界に誇れる日本の鉄道① ~日本の遅延は海外の定刻!?〜

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これから“世界に誇れる日本の鉄道”について書き連ねていきたいと思っています。鉄道を愛して三十余年、世間に広く鉄道への理解を深めてもらうために、好きなことをどんどんと書いていきたいと思います。“鉄道おたく”ではなく“鉄道関係者”というスタンスに近いかと思います(これについては、また別の回で詳しく…) では、温かい目で見てやってくださいね!

では、今回のテーマは“世界に誇れる日本の鉄道”。細かいマニアックな内容は改めてにして、まずは当たり前のよう生活に溶け込んでいる“鉄道”をテーマに軽く話していきたいと思います。

昭和38年(1963年)7月、日本で初めての高速道路“名神高速道路”が開通しました。東京オリンピックの一年前、“三丁目の夕日”の頃、まだまだ日本は発展途上国、これから世界第二位の経済大国へ登り始めていく頃ですね。まだ自家用車が普及していなかったこの頃は、旅客の鉄道のシェアは圧倒的! ですが、その後、自家用車の普及で鉄道のシェアは下がり続けて、ここ30年は30%あたりを行ったり来たり… やっぱり鉄道は衰退しちゃったんですね… と思うかもしれませんが、旅客人員は順調に増え続けていますし、シェアも横ばいをキープしています。ということで、海外の鉄道と比較してどうすごいか?ということを紹介したいと思います。

“遅れ”に対する考え方
みなさんは、駅の構内放送で「5分遅れ」と聞いたら、どう感じるでしょう? 「それくらいならゆっくり待つよ」という方もいるかもしれませんし、「5分も遅れてるのか!」といらいらしてしまう方もいるかもしれません。これが10分なら、さすがに多くの人が気になるんじゃないでしょうか。でも、ほとんどの列車は定刻通り・時刻表通りにやってきて、出発していきます。
しかし、フランス国鉄が世界に誇る“TGV”(フランス版新幹線って言われてるものですね)、なんと「15分以上」ではじめて“遅れ”として扱われます。なので、さきほどの「5分」や「10分」は遅れではないんですね。では、日本の新幹線はどうでしょう? みなさんが目にする時刻表は「12:14」のように1分刻みですね。でも、驚くことなかれ、運転士さんは「15秒単位」の時刻表をもとに運転しています。鉄道会社によりますが、「10秒単位」で決まっているところもあります。「12:14:15」というように。「12:14:30」だと“遅れ”。運転士さんたちのご苦労がよくわかりますね。私にはムリかな…
日本の鉄道が初めて開通したのが1872年、鉄道が発明されたイギリスから輸入されました。それから約150年、進化を続けた日本の鉄道は“運行システム”を昇華させ、人々の生活と国の発展を支えてきました。先進国のヨーロッパでも、日本並みの定刻運行は不可能なようで、数時間の遅れや運行打切りもよくあるとか。日本人はちゃんとし過ぎているんでしょうね。しかし、この“定刻”で運行することされていることこそが、日本で鉄道がシェアを落とさない理由の一つなのかもしれません。

今回は、日本の鉄道のすごさを“遅れ”の観点からお話しました。次回は“輸送人員”“鉄道事業”の角度からもお話したいと思います。

では、また!

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